びっとすけっち / BIT SKETCHES

Eテレ・ビットワールド/天才ビットくんのデザインスケッチを整理してます。 Organizing design sketches of a TV program “BIT WORLD”.

2023年03月

FullSizeRender
2008年度。
「番組ロゴ変えます」というお達しが来た。
番組立ち上げのドタバタの中ででっち上げた番組ロゴ。
自分でも完璧なロゴデザインだとは感じていなかった。
まあ、素人が考えたロゴだし仕方ないかなぁ。
その筋のプロの方に作ってもらえるなら
その方が良いだろうなぁ…と思った。

すると2週間ほどして
「今日新しいロゴお願いします、サックっと!」と言われ、
えええ俺やんの⁉︎、今日?
と再びドタバタとロゴデザインが始まってしまった。

とは言え放送1年を通して
番組により相応しいロゴのイメージというのはすでに浮かんでいた。
子供の頃にダンボールや色紙を切った貼ったしたようなあの感覚。
手作り感というか工作がしたくなるような
クラフトデザインがビットワールドには合うと考えるようになっていた。
いくつか描いた案の中で1番イメージに近いのが↑の案で
割と手応えを感じて気に入っていた。

そして翌週。
「あロゴ?もういいです。そんな事やってるヒマないんで!」
うおおおおおおおおおおおおお!
かくして「新しいロゴ」は忘却の彼方へ。
その思いが再燃するのは遥か先のお話。

箱一郎初期設定01
箱一郎初期設定02
箱一郎初期設定03


ボスのこれいいじゃんもあり「ベヘリット箱一郎」のデザインに取り掛かる。
箱一郎をデザインする頃には
すでに誰かが作った謎のオープニングが完成していて、
箱一郎のデザインもそちらに合わせる事になった。
蒸気で電気を起す(当たり前か)スチームパンクな内容。


自分としてはデスクトップパソコン案もまだ捨てていなかったので、
タイプライターにブラウン管を組み合わせて
スチームパンクコンピュータとしてみたが、
デザインとしてはイマイチ。
ちょうどその時期に発売になったばかりの
iMac G4のCMがバンバン流れていて、
それを参考に…というか寄せる事で
こんな形ですがコンピューターです…という言い訳にしてみた。
もともと絵が細かいほうなので、
最終的に線のタッチを前任者の絵柄に寄せる事で世界観の統一を図った。
こんなの教育番組で流して大丈夫かと言ってた記憶があるが、
絵を見返す限りはノリノリで描いてる。


かくして箱二郎とは似ても似つかない姿になってしまったが、
何故かボスは大喜び。
箱一郎を持って制作会社との定例会議に臨んだものの、
案の定その場にいた全員フリーズ状態。
ボスが饒舌にプレゼンする横で
「俺のせいじゃない、俺のせいじゃない、俺のせいじゃない…」
と頭の中で一人繰り返していた。
最終的にディレクターの一人が
「いや、きっと愛されるキャラクターになるでしょう!」
と押してくれて、
ひとまずこの方向で行く事にはなった。

箱一郎決定稿01

次回「箱一郎の正体」
またみてね!





FullSizeRender
↑当時描いたラフを思い出して再現。
実際はもっとキモイ絵だった。

どういう経緯か知らないが、
番組の新しいナビゲート用CGキャラが必要という事で、
前任,箱二郎の兄の旧型コンピューターをデザインする事になった。

キャラクターデザインはやってないし
やりたいとも思ってなかったので、
ええ困ったなぁ、、と頭を抱え喫茶店に向かう。
(以後考え事は喫茶店でするようになる)
何かを捻り出そうにも何も出てこないあの感覚は忘れられない。

でもまー順当に考えれば
ノートパソコンのバケモノの旧型なんだから
デスクトップパソコンのバケモノだろうなと考え、
当時使ってたMacに目と口を付けてみる。
(図のA案。ちなみにA案は後日ホストクンとして登場)。
コレで正解な気もするけど特に面白くもないので、
人工衛星とか飛行機とかラクガキとも言えないようなラフを
紙切れに9つ程描いて恐る恐るボスに提出した。

すると一目見るなり
ボス「コレイイじゃぁぁ~ん!コレで行こうよ、コレコレ‼︎」
と指さしたのが、よりにもよってコレだけは無いだろうと
A案を目立たせるため苦し紛れに最後に描いた図の案だった。
「えコレ?ええ、コレ?えええ、これコンピューターじゃないし…」
ボス「何言ってんの、コーレーガーイイんじゃん!さぁっすがぁ私が見込んだだけある!」
ドレが良いのかよくわからなかったが、
職場に来て半年も経っておらず
ビットくんが何だかまだわかってない
発言権の低い自分としては、
まービットくんとはそういうものなんだろうと納得はした。

ビットくんイメージボード01 - コピー
天才ビット君地下世界01
ボス「CGセットは人が落っこちそうなのが面白い」

との事だったので
ああ、こういう事ねと概念図を描いたら
知らぬ間に即CGモデルを起こされてしまい面食らった。

実際面白いのだけれど、
撮影するディレクターからすると
演技スペースが狭かったり
セッティングが面倒で時間が押すらしく
あまり好まれない。



天才ビット君地下世界02
バーチャルセットの一番の弱点は
CGに使用できるポリゴン数がとても少ない事で、
多少改善されたとは言え形状は単純化せざるを得ない。
そこで手描きのテクスチャを描いて渡し、
少しでも画面の密度を上げようとした。


ビットくんイメージボード06
ボス「ビットランドには世界観が無いから世界観をタス!」

とりあえず地下世界に行くのと
地下には先人たちの遺物があるみたいなのは言われたので
なんとなく描き始める。
が、ビットランドが何だか知らないのに、
これと言ってサポートも無いので頭を抱える。
ビットくんイメージボード02 - コピー
ビットくんイメージボード03 - コピー
ビットくんイメージボード05
とりあえず地下なんだから狭い通路とか通ると面白いだろう、、、
というか当時の自分にはそもそも引き出しが無く描くものがない。
その頃はバイクで夜な夜な渋谷に出かけてはさまよい歩いてたので
渋谷の街が埋まってるとイイナくらいの動機で描いてるはず。
絵が荒んでる。
進むほどに不気味なホラーゲームみたいな世界になれば良いと思ってたハズ。

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